小沢眼科は、レーシック手術の更なる精度と安全性の向上の為、2009年、グローバル・スタンダードになったカスタムレーシック対応エキシマレーザー装置「QUEST」(ニデック社製)(→詳細はこちら)、2012年、マイクロケラトーム「SBK オーバルリング」(モリア社製)を導入いたしました。(→詳細はこちら
 従来より、当院ではレーシック禁忌である円錐角膜の検出の為、バージョンアップした形状解析装置3機種をそろえた上、更にコンタクトレンズ装用による度数変化を最小限にする為、適応検査から手術に至るまで3回の検査を時間をおいて行い、最大限の精度と安全性を追求してきたと自負しております。(→詳細はこちら
 フェイキックIOL手術においても、2012年前眼部OCT(光干渉断層装置)の導入により合併症を回避し、安全性の向上に努めております。(→詳細はこちら
 北陸初の先進医療である多焦点眼内レンズ手術においてはエキシマレーザー装置と組み合わせることにより最大限の精度を実現いたしております(→詳細はこちら
 屈折矯正手術ばかりではなく、眼底疾患の診察においても、2010年後眼底3D-OCT(光干渉断層装置、ニデック社製)(→詳細はこちら)2012年、超広角眼底観察装置オプトス(オプトス社製)(→詳細はこちら)を導入し、眼底周辺部の微細な病変まで見逃しなく、詳細に至るまで把握した上で最新の薬物治療、手術療法を行っております。特に、硝子体手術においては、2010年より極小切開(23ゲージ)を採用し、更に2012年手術用広角眼底観察装置の導入により、精度と安全性にこだわって手術成績の向上を目指しております。
 これら広範囲な領域における着実な進歩は、大学病院などの専門医との連携により達成されたものであります。眼科領域においては、今後も再生医療などの技術革新(→コラム参照−最新情報)が相次ぐことが予測されており、当院も更なる研讃を積み地域医療に貢献してまいりたいと存じます。

【参照】当院の広範な領域における最新の主な学会発表リスト(→詳細はこちら
【コラム】最新情報「再生医療と眼科(→詳細はこちら

 

当院の広範な領域における最新の主な学会発表リスト

 

1.屈折矯正領域の精度と安全性について

①H17.12.18 「波面収差解析によるエキシマレーザー各照射方式の比較」

北陸で初めて、ウェイブフロントレーシックの矯正精度がベストであることを実証した。

②H18.5.21 「レーシックに関連するドライアイ」

このドライアイには涙点プラグと血清点眼が有効であることを報告した。

③H23.11.6 「レーシックとアベリノ角膜ジストロフィー−1」

④H23.12.11 「レーシックとアベリノ角膜ジストロフィー−2」

昨年、インターネットで話題となったアベリノ角膜ジストロフィーとレーシック手術の関係につき、最新の分子生物学の手法を用いて解析し、どんな方法を用いてもこの病気に対してレーザー近視矯正術を行うことは適当でないと結論。

2.多焦点眼内レンズ領域の精度と安全性について

①H19.11.25 「多焦点眼内レンズの適応」

各種多焦点眼内レンズの光学特性を波面収差解析の手法を用いて比較した。

②H20.5.18 「多焦点眼内レンズ 見え方の慣れ−1」

多焦点眼内レンズの見え方の慣れには、脳の新しい見え方に対する適応現象が関係することを大脳生理学に基づいて考察した。

③H23.5.22 「多焦点眼内レンズの見え方の慣れ−2」

見え方の慣れの過程には、学習の要素が含まれるという学説を紹介し、訓練法についてもデータを示した。

④H23.11.23 「多焦点眼内レンズの見え方の慣れ−3」

アルツハイマー病患者の中には、見え方の慣れが起こらない症例があることを紹介

3.眼底疾患領域の精度と安全性について

①H21.4.5  「糖尿病黄斑症について−1」
②H21.5.17  「糖尿病黄斑症について−2」
③H21.11.29 「糖尿病黄斑症について−3」

糖尿病網膜症の進行と急激な血糖コントロール変化が関連すること、高脂血症治療薬スタチンがその治療に有効であることを報告した。

④H22.11.7  「黄斑浮腫とOCT−1」
⑤H22.11.23 「黄斑浮腫とOCT−2」
⑥H22.12.12 「黄斑浮腫とOCT−3」

最新型3D‐OCT(光干渉断層装置)の高精度画像により、診断の精度が飛躍的に向上し薬物療法(ステロイド、抗VEGF抗体)、手術療法(レーザー、硝子体手術)の適応、治療効果の判断が非常に正確に行える様になり、治療の精度と安全性が向上したことを報告

4.再生医療領域

①H22.5.16 「角膜再生医療の基礎」

当院における角膜移植の一種である角膜上皮形成術を報告し、更に最近の培養角膜上皮移植により再生医療など将来の方向性を展望した。

 

5.その他

①H18.11.26 「コンタクトレンズによる角膜感染症」

全国規模のサーベイランス結果によれば、コンタクトレンズ装用下では特殊な免疫状態が存在することから通常とは異なる感染の病態となることを当院の症例をもとに報告した。

クリーンルームについて

「再生医療と眼科」

要旨:iPS細胞(万能細胞)(注1)を用いた再生医療の意義は、移植医療が提供者の出現を待つことなく必要に応じていつでも、どこでも行える様になることです。

2012年7月3日付けの日本経済新聞電子版に、
「ips細胞使った再生医療、実現間近に—まず目の難病を治療—」
という記事が掲載されました。(→詳細はこちら


 内容は、2013~14年にかけて神戸市にある先端医療センター病院において、最近注目されている眼の加齢黄斑変性症に対し、iPS細胞(万能細胞)(注1)から作成した眼の網膜の細胞の一部をシート状にして移植するという世界初の試みです。
 現在、加齢黄斑変性症に対しては、薬物療法やレーザー治療が行われているのですが、これらの治療法に反応しない患者さんが一定割合いらっしゃいます。この様な患者さんに対し、従来の治療法に反応しないことが判明した時点で、手術療法という新しい選択肢が加わることになります。
 注目すべきは、在来の移植医療の概念を超えて、iPS細胞から多種類の組織適合抗原(注2)を持つ細胞シートをあらかじめ作成しておき、対象患者さんの組織適合抗原が判明した時点で、抗原が合致するシートを入手して即座に手術が行えることになり、タイミングを逸して視力回復しないリスクが最小限になることです。
 更に重要なことは、移植医療が提供者(ドナー)の出現を待たずに、一定の設備を持つ医療機関ならどこでも、患者さんの希望があれば待つことなくいつでも行えることになるということで、在来の概念が一変し、移植医療の普及に弾みがつくという意味を持つことです。
 この様な在来の医療の概念からのパラダイムシフトが、まず眼科からはじまることになるのです。

(注1)iPS細胞:人工多能性幹細胞、生体のあらゆる細胞に分化する可能性のある細胞
(注2)組織適合抗原:遺伝的に決定されている、生体の免疫系が非自己を認識する際の基準となる抗原。